もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas VIII 出没情報 四次元のものを音声に乗せて伝えようとすると、どうしても一次元のものにならざるをえない。当然、頭に浮かんだことを何もかもことばにすること... 続きをみる
情報量が翻訳の宇宙を支配するの新着ブログ記事
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VII 文法の発生 四次元のものを一次元のデータに変換しようとすると、Vの位置をI、II、IIIのどれかに定めなくてはならない。ところが、どの言語にも一長一短がある。そこで、不都合を解消するために、それぞれの語順の欠陥を補うことができるようなルールを定める。その欠陥を補うためのルールが無数に考... 続きをみる
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VI データの制約 われわれが思ったり考えたりすることは四次元のものであるのに、言語というデータは一次元のものである。基本的にわれわれが知覚する現実は三次元空間で、それに時間が加わるため、ほぼ四次元であると考えてよい。ところが、それを言語というデータに定着させようとすると、どうしても一次元のもの... 続きをみる
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V 文法と形式(つづき) 原風景Pを任意の言語LのデータLdに定着させるには、この原風景を再現するのに必要な情報Iのうち、どの要素をわかりきったもの(I-)として文字の上には表さず(L-)、どの要素を有用な情報(I+)として文字の上に表す(L+)かという取捨選択が重要となるだけでなく、そのI+... 続きをみる
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V 文法と形式 音声ないし文字による情報伝達を考える時、情報と文法の対立だけでは解決しない問題がある。 文法が法律であるとすれば、形式は慣習、慣例のようなものであり、裁判での範例と考えてもよい。法律には触れなく手も、世間から白い目で見られる行為はいくらでもある。 「スペイン語がとてもお上手で... 続きをみる
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IV 情報と文法 母語にせよ外国語にせよ、ことばを習得し、運用することを考える時、ことばが伝達の手段であることを忘れては、もうそこから先には一歩たりとも前に進むことがない。 ところが、ことばには文法というやっかいなルールがあって、そのルールに従わなければならない。ルールは生活につきものである... 続きをみる
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II 言語の形式 原風景を音声ないし文字というデータに定着させたものが言語である。言語のちがいとはデータの形式のちがいである。そのむかし、一太郎というワープロソフトがあった。一太郎とWord のちがいがそのソフトの形式のちがいであるように、言語のちがいが形式のちがいである。この地球上には、アラ... 続きをみる
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情報量理論の宇宙 情報量理論はもともと、翻訳者を冤罪から救うために提唱したものである。 翻訳者の日本語のひどさに業を煮やした翻訳会社の社長に招かれてセミナーをさせていただいた時、たまたま課題文に出てきた natural resources を単に「資源」とした訳に対して、翻訳者の一人がつっか... 続きをみる
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むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 これが「おじいさんとおばあさんは、むかしむかしあるところに住んでいました」では、文の流れがおかしくなります。 話を聞く人や文を読む人がついてきやすいように、まずは背景(campon)を出してきて、そのあと初出のものには「が」... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 接続詞などは、なければないで、一応言いたいことは伝わりますが、文と文がどうつながるのかがわかりにくく、何か最後の仕上げができていないように感じます。 この... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas この世界の現象だけなら、名子nomon と動子verbonで事足りるはずです。 nomon verbon 同じ靴でも赤い靴というように、nomo... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas さて、どの言語にも名子に何らかの感触を添える要素があります。それが量子 quanton です。 英語では a、a cup of、語尾の s、certain... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 前に「危険ですから」が全体として、for your safety に対応すると書きました。これは「窓から手や顔を出さないでください」の前提となるもので、背景... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 動子にかかって、「どのように」を表すのが如子 modon です。 ゆっくり、slowly、速く quickly、 用量依存性に in a dose-de... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 次に属子 genon です。 名子にかかって、その名子に情報を追加するものです。形容詞のほか、関係代名詞以下の文もこれに含まれます。 「私の」のように所... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas さて、動子 verbon です。述語に相当することから述子とした方がよかったかもしれません。 前に書いたように、「へそで茶をわかす」など、品詞分解して... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 情報子は常に機能本位の取り扱いをします。 動名詞であろうが、to 不定詞の名詞的用法であろうが、その部分が担っている機能が名子の機能であれば、名子として扱... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas さて、品詞と情報子のちがいのひとつは、品詞では名詞はあくまで名詞、形容詞はあくまで形容詞で、名詞と形容詞がくっついても、あくまで形容詞+名詞であるということ... 続きをみる
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翻訳学習者による自主学習組織 辻谷真一郎さん 関西の翻訳者教育、とくに医薬翻訳者の指導で真っ先に名前があがるのが多言語翻訳家の辻谷真一郎さん。「革新的な翻訳理論」という触れ込みで注目される情報量理論の提唱者としても知られている。 医薬翻訳指導の第一人者 辻谷真一郎氏 その辻谷さんを「招いて」の一般... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 品詞で考えると、言語によってある品詞とない品詞があります。 それを情報子で捉えると、どの言語にも必ず8つの情報子が存在します。 翻訳を考えるうえでこれほ... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 情報子と品詞のちがいはいろいろありますが、ひとつは品詞は学術的なもの、情報子は実用本位です。 回転運動は、品詞で言えば名詞+名詞で、全体として複合名詞とい... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas 文の要素を文法上の品詞としてではなく、情報として捉えようとしたとき、いささか迷いが生じたのが副詞でした。 名詞、動詞、形容詞は微調整すればすむものを、副詞... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas もうかなり昔のことになるが、女優であり反戦活動家でもあったジェーン・フォンダの発言がネットに流れた。 沈黙はもはや選択肢ではない。 私が最初に目にしたの... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas この単語、訳してない。これ、原文に書いてない。 そんな冤罪で、解雇、契約解除、報酬不払いの刑を科せられた翻訳者は少なくない。 翻訳者を冤罪から救うのが、... 続きをみる
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もしもアインシュタインが翻訳家だったら 〈第III部〉情報量が翻訳の宇宙を支配する (夢叶舎) Digital Ebook Purchas もしもアインシュタインが翻訳家だったら〈第2部〉日本語で考えれば、翻訳はこんなにカンタン トライアリスト東京 本 翻訳に不可欠な情報量の考え方を一から解説し... 続きをみる