2023年11月のブログ記事

  • 情報量理論 一からおさらい4

     V 文法と形式  音声ないし文字による情報伝達を考える時、情報と文法の対立だけでは解決しない問題がある。  文法が法律であるとすれば、形式は慣習、慣例のようなものであり、裁判での範例と考えてもよい。法律には触れなく手も、世間から白い目で見られる行為はいくらでもある。 「スペイン語がとてもお上手で... 続きをみる

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  • 情報量理論 一からおさらい3

     IV 情報と文法  母語にせよ外国語にせよ、ことばを習得し、運用することを考える時、ことばが伝達の手段であることを忘れては、もうそこから先には一歩たりとも前に進むことがない。  ところが、ことばには文法というやっかいなルールがあって、そのルールに従わなければならない。ルールは生活につきものである... 続きをみる

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  • 情報量理論 一からおさらい2

     II 言語の形式  原風景を音声ないし文字というデータに定着させたものが言語である。言語のちがいとはデータの形式のちがいである。そのむかし、一太郎というワープロソフトがあった。一太郎とWord のちがいがそのソフトの形式のちがいであるように、言語のちがいが形式のちがいである。この地球上には、アラ... 続きをみる

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  • 情報量理論 一からおさらい1

     情報量理論の宇宙  情報量理論はもともと、翻訳者を冤罪から救うために提唱したものである。  翻訳者の日本語のひどさに業を煮やした翻訳会社の社長に招かれてセミナーをさせていただいた時、たまたま課題文に出てきた natural resources を単に「資源」とした訳に対して、翻訳者の一人がつっか... 続きをみる